武蔵中原 武蔵新城の予備校

国語|構造と概念で読み解く

構造化と概念理解を軸に、大学受験国語で本質的な読解力を身につけるみやうち塾のアプローチを紹介します。

なぜ、みやうち塾は国語に強いのか

「なぜ、みやうち塾は国語に強いのですか」というご質問をよくいただきます。 もちろん、生徒の皆さまの声も重要ですが、ここでは自己分析として、その理由を本質的にお伝えいたします。 共通テストの問1・問2で満点を達成、偏差値20アップといった成果を積み重ねてきた今だからこそ、 「国語力とは何か」を言語化しておく必要があると考えています。

国語は「センス」ではなく「構造」と「概念」で伸びる

国語は「センス科目」ではありません。 正しいアプローチで訓練すれば、誰でも確実に伸びる科目です。 そしてその根幹をなすのが、「構造化の力」と「概念理解」です。 この2つが揃ってはじめて、文章を“読める”段階から、“読み解ける”段階へと進むことができます。

構造化の力とは

構造化の力とは、文章の論理的な骨格を瞬時に掴む力です。 段落ごとの役割を見抜き、筆者の主張の流れを可視化しながら読む。 この力が備わると、どんな文章でも迷わずに読み進められるようになります。 「読める」だけではなく、「理解を再構成できる」レベルへと到達する――それが、みやうち塾が目指す構造化の読解です。 (構造化の具体的な手法については、別稿でご紹介いたします。)

概念理解とは

もう一つの柱が「概念理解」です。 概念とは、文章が扱うテーマの根底にある“思想”のことです。 入試の論説文は「キャラコミュニケーション」「構造主義」など、普段聞き慣れない抽象的テーマを扱うことが多く、 多くの受験生が「何の話かわからない」と感じて読みづらくなってしまいます。 しかし、もしそのテーマを「知っている」「考えたことがある」と感じられる状態にしておけば、 文章は一気に理解しやすくなります。 つまり、入試国語において目指すべきは、どんな題材を見ても“読んだことがある感覚”を持てるようにすることです。 そのために、私たちは「概念」を軸とした学習を徹底します。

テーマは無限ではない

「テーマなんて無限にあるのでは?」 そう感じるかもしれません。しかし、それは表面的な印象にすぎません。 実際には、どのテーマも数個の根本的な問いから派生しているにすぎないのです。 文章を書く学者や評論家も、人間として同じ思考構造の中で生きています。 彼らも本を読み、考え、既存の思想を自らの言葉で再構築しているだけです。 つまり、彼らが依拠している“思考の源”を理解していれば、どんな文章でも構造と展開を予測できるのです。 これは、単なる受験テクニックではなく「思考の地図」を手に入れるということにほかなりません。

哲学書に学ぶ ― 文章の“根”を掴む

論説文の多くは、哲学を背景に書かれています。 哲学とは、難解な知識ではなく、「世界の本質を言葉で表す学問」です。 数学が数式で世界を記述するように、哲学は言葉で世界を記述します。 ゆえに、哲学を学ぶということは、文章の背後にある「思考の設計図」を理解するということ。 入試で出題される文章も、実はこの設計図の延長線上にあるのです。 そのため、みやうち塾では哲学的思考をベースに国語を読むというアプローチを取っています。 これが、他塾にはない圧倒的な読解の再現性を生み出す理由です。

みやうち塾独自の「8つのテーマ」

私たちは、入試国語のあらゆる文章を8つの哲学的テーマで説明できると考えています。 これらを理解しておくことで、未知のテーマにも臆せず立ち向かい、論理展開を仮説的に追うことが可能になります。

8つの核心テーマ

  • プラトン・カント:イデア論、主観と客観の関係
  • ベルクソン:生命のリズム、持続と直観
  • ニーチェ:道徳と正義、価値の転換
  • マルクス・アダム・スミス:資本主義・社会主義・市場原理
  • サルトル・ドゥルーズ:実存、両義性、差異
  • 国家・政治思想:法の支配、社会契約論、民主主義、独裁主義
  • 文化・宗教・構造主義:宗教観(キリスト教・仏教)、オリエンタリズム、構造主義(レヴィ=ストロース)
  • 科学技術と文明:AI、クローン、火星移住、テクノロジー倫理

これらは単なる知識ではなく、「考え方の軸」です。 みやうち塾では、これらのテーマを論理構造の理解と組み合わせ、思考の再現性を持った読解力を形成します。 未知の文章にも動じず、論理を追い、筆者の思考を自らの中に再構築できる――その力を養います。

独自性は「体系」にある

ここに挙げた思想家やテーマ自体は有名です。 しかし、「すべての論説文をこの8つの哲学的テーマで説明できる」という発想と体系的訓練こそ、みやうち塾の真髄です。 単なる知識の暗記ではなく、「思考構造を理解するトレーニング」。 それこそが、受験生が“自力で読める”状態へと到達する唯一の道です。

本質を掴む者が、合格を掴む

国語とは、言葉を通じて思考の構造を掴む学問です。 そして、それを掴める者だけが、大学入試の本質を読み解くことができます。 みやうち塾は、哲学的理解と構造的読解を融合させ、「本質から考え、思考する受験生」を育てます。 秋以降のこの時期からでも、まだ間に合います。 構造と概念の両輪を整え、本質から受験を突破する力を、ここで磨いていきましょう。